システム工学群とは
教員一覧
教育活動
研究活動
学内向け
トップ > 「エネルギー工学専攻」新設
システム工学部では、平成27年度4月、これまでのモノづくり系工学を融合体系化した「エネルギー工学専攻」を設立します。

   資源に乏しい日本のエネルギー需給バランス、世界規模での長期的なエネルギー資源枯渇を背景に、エネルギー資源の確保が重要な課題となっており、エネルギー問題への注目が増しています。
   エネルギー問題解決には、多くの工学分野を横断的にシステムとして理解する必要があり、さらに、経済、環境、政策、ライフスタイルまで含む幅広い複合分野への理解が必要です。エネルギー問題を乗り越え、将来にわたって持続的に発展することができる持続発展可能な社会の実現に向けて、広い視野と高い専門性に基づいた、先を読む力が求められます。エネルギーの仕組みを理解し、エネルギーを効率的に利用してよりよく生きる提案のできる、新しい価値観を身につけた世代が活躍する時代を迎えます。
   エネルギー問題が関わる、エネルギー生産から輸送、製造業等産業利用、私たちの生活での消費までをシステムとしてとらえるためには、これまで高知工科大学システム工学群が教育・研究の対象としてきた、機械・電子電気機器・土木建設などモノづくり系の工学と、エネルギー工学の融合が必須です。システム工学群は、これまでのモノづくりに特化して融合された教育・研究から一歩先に進み、生産から消費までをトータルで扱うことのできる人材・技術が育つ環境を整えるため、平成27年度よりエネルギー工学専攻を新設します。
   エネルギー工学専攻では、エネルギーの生産から効率的利用までを含めたエネルギー課題解決のための基盤工学を、融合体系化して学び、エネルギー課題解決に関する研究活動の実践を通じ、持続発展可能な社会を担う技術者としての技術力と倫理観を身につけます。例えば、機械+エネルギーで発電プラント技術者、電子+エネルギーで省エネ家電開発者や電力技術者、建築・土木+エネルギーでエコ住宅・スマートビル設計技師。エネルギー工学専攻を修了した学生は将来、エネルギーを取り出して活用する仕組みを理解した技術者として、次世代エネルギーシステム構築、エネルギーマネージメント、システム効率化による省エネ技術など、エネルギー課題解決を必要とするこれからの社会でのあらゆる専門分野において活躍することが期待されます。
   ここ高知は日本有数の年間日照時間、豊かな自然を背景に、風力・バイオマス・メガソーラー・小水力発電など、自然とエネルギー技術が共生する新エネルギーで注目される場所です。エネルギー工学専攻は、エネルギー工学教育・研究を通じ、地域の持続発展可能社会モデルを、高知から世界へ発信します。

Copyright © since 2009 by School of Systems Engineering. All rights reserved.